小飼 あ、分かった! 『エンジニアtype』さんみたいなメディアが、何でこういう対談を企画しなきゃならなかったのかという理由が。日本では、大企業がなくならないからだ!
アメリカでは、あのDECやネットスケープでさえ解体された。大企業だろうが中小企業だろうが、経営が傾けばなくなるわけです。そして、DECやネットスケープがダメになった時に起きたことは何か。ほかの会社に優秀なエンジニアが散っていって、次の職場でまた新しいことを始めたんです。
「結局、ホントにスゲー人って、たとえ会社が倒産したって困らないんですよね」(猪子氏)
猪子 あー、競争による淘汰で、業界全体でも、個人としても、イノベーションを生むための機運みたいなのが高まったんだ。
小飼 そう。でも、日本ではこういう現象が起きないわけですよ。某F社もH社も、T社やN社だってなくならない。もし、日本に健全な競争原理があったなら、財務面を見ても、日本の大企業がそろって生き残れるはずがないんです。そして、優秀なエンジニアが大企業で塩漬けにされることもなかった。問題は、誰を救うのか、ということで。日本は大企業ばかり守ろうとするけど、本当に救わなきゃならないのは個人でしょう?
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